この記事で分かること:Make.comとNotionを連携してフォーム回答・Gmail受信・スプレッドシートのデータを自動でNotionデータベースに記録する仕組みの作り方。プログラミング不要のノーコードで完結します。
所要時間の目安:読了12分+実作業45〜90分。Notionのデータベース操作とMakeの基本設定ができる状態が前提です(Make入門参照)。本記事の情報は2026年6月時点です。
目次
- 完成物と活用シーン
- Notion API の準備(インテグレーション作成)
- レシピ1 ― フォーム回答 → Notionデータベースに自動追加
- レシピ2 ― Gmail新着 → Notionに案件カードを自動作成
- レシピ3 ― Notionステータス変更 → Slack/LINEに自動通知
- 詰まりやすい箇所と対処
- 活用のコツ・Notionの準備
- 副業・受注への応用
- よくある質問(FAQ)
完成物と活用シーン
この記事で作れる3つのレシピと、それぞれの活用シーンをまとめます。
| レシピ | トリガー | アクション | 活用シーン |
|---|---|---|---|
| レシピ1 | Googleフォーム回答 | Notionにページを自動追加 | 問い合わせ・申し込み管理 |
| レシピ2 | Gmail新着受信 | Notionに案件カード自動作成 | 案件・タスク管理 |
| レシピ3 | Notionステータス変更 | Slack/LINEに自動通知 | チーム連携・進捗共有 |
Notionは「データベース(テーブル・カンバン・カレンダー)」として機能します。MakeがNotionに自動でページ(レコード)を追加・更新することで、手入力ゼロのタスク管理・案件管理が実現します。
Make全体のレシピ一覧はMake自動化レシピ10選も参照してください。
Notion API の準備(インテグレーション作成)
MakeからNotionを操作するには「Notionインテグレーション」の作成と、操作したいデータベースへの接続許可が必要です。
- Notion My Integrations(
notion.so/my-integrations)を開く。 - 「New integration」→ 名前(例:
make-connect)を入力 → 「Submit」。 - 「Internal Integration Secret」(
secret_...から始まるトークン)をコピーして保存。 - 操作したいNotionのデータベースページを開く → 右上の「…」→「Connections」→ 作成したインテグレーションを追加。
重要:手順4のデータベースへの接続許可を忘れると、MakeからNotionを操作しても「Object not found」エラーになります。
レシピ1 ― フォーム回答 → Notionデータベースに自動追加
Googleフォームへの回答をトリガーに、Notionの指定データベースにページを自動作成します。問い合わせ管理・申し込み管理に最適です。
モジュール構成
| 順番 | モジュール | 設定のポイント |
|---|---|---|
| 1 | Google Forms › Watch Responses | 対象フォームを選択。1件テスト回答してからRun once |
| 2 | Notion › Create a Database Item | Database IDにNotionDBのIDを貼る。各プロパティ(名前・メール等)にフォーム回答をマッピング |
Notion側のデータベース準備
事前にNotionで「問い合わせ管理DB」を作成し、以下のプロパティを追加しておきます:
- 名前(Title): フォームの「お名前」をマッピング
- メール(Email): フォームのメールアドレスをマッピング
- 内容(Text): フォームのお問い合わせ内容をマッピング
- 受付日(Date): Makeの日時変数(
now)をマッピング - ステータス(Select): デフォルト値「未対応」を設定
Database IDの調べ方:NotionのDBページをブラウザで開き、URLの notion.so/[workspace]/ の後にある32文字の英数字がDatabase IDです。
レシピ2 ― Gmail新着 → Notionに案件カードを自動作成
Gmailに届いたメールをトリガーに、Notionの案件管理DBに自動でカード(ページ)を作成します。クライアントからのメールを見落とさず管理できます。
モジュール構成
| 順番 | モジュール | 設定のポイント |
|---|---|---|
| 1 | Gmail › Watch Emails | Folder: INBOX。noreplyフィルタを追加推奨 |
| 2 | Notion › Create a Database Item | 件名をTitle、差出人をEmailプロパティにマッピング。Content(本文)はText型に |
Notion側のデータベース準備(案件管理DB)
- 案件名(Title): メール件名をマッピング
- クライアント(Email): 差出人メールアドレスをマッピング
- メモ(Text): メール本文(先頭500文字推奨)をマッピング
- 受信日(Date): Makeの日時変数をマッピング
- ステータス(Select): 「新着」→「対応中」→「完了」の選択肢を設定
このレシピはGmail要約→LINE通知と組み合わせると「LINE通知+Notionに記録」の二重管理が自動化できます。
レシピ3 ― Notionステータス変更 → Slack/LINEに自動通知
Notionのデータベースでステータスが変更されたときに、SlackやLINEに自動通知します。チームで案件を共有している場合に便利です。
モジュール構成
| 順番 | モジュール | 設定のポイント |
|---|---|---|
| 1 | Notion › Watch Database Items | 対象DBを選択。ステータスプロパティの変更を検知 |
| 2(分岐A) | Slack › Create a Message | チームにSlackがある場合。チャンネルと通知文をマッピング |
| 2(分岐B) | HTTP › LINE Messaging API push | 個人通知の場合。LINE設定は前回記事参照 |
注意:Notion › Watch Database Items は変更をリアルタイムでは検知できず、Makeの実行スケジュール間隔(無料プランでは長め)に依存します。即時性が必要な場合はMakeの有料プランを検討してください。
詰まりやすい箇所と対処
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 「Object not found」エラー | インテグレーションをDBに接続していない | NotionのDB → 「…」→「Connections」でインテグレーションを追加 |
| プロパティがマッピングできない | プロパティ名の大文字/小文字の不一致 | Notionのプロパティ名をMakeのマッピング欄と完全一致させる |
| Notion側にデータが入らない | Database IDが間違っている | URLから正しい32文字のIDをコピーし直す。ハイフンなしでOK |
| Watch Database Itemsが反応しない | スケジュール実行の間隔が長い | Run onceで手動テスト。本番はスケジュール間隔を短くする |
活用のコツ・Notionの準備
- Notionのプロパティ型を正しく設定:メールアドレスは「Email型」、日付は「Date型」、状態は「Select型」を使うとフィルタ・ソートが機能します。
- カンバンビューを追加:「ステータス」プロパティをグループ化したカンバンビューを作ると進捗が一目でわかります。
- テンプレートを設定:Notionのデータベースに「新しいページのテンプレート」を作っておくと、Makeで追加したページに自動でチェックリストや見出しが入ります。
- フィルタで自分の案件だけ表示:担当者プロパティを追加してMakeで自動入力すると、メンバーごとの絞り込みができます。
副業・受注への応用
「Notionで案件管理したいけど手入力が面倒」という経営者・フリーランスは多く、Make×Notionは受注しやすいソリューションです。
- 提案のポイント:「フォームに来た問い合わせが自動でNotionに入ります。Notionをそのまま案件管理ツールとして使えます」が最も刺さります。
- 受注単価の目安:レシピ1〜2のセット構築で実働8〜15時間・3〜6万円が目安(収益保証なし)。
- アップセル:「Notionに入ったらSlackに通知(レシピ3)」「月次でNotionデータをGmailにレポート送信」へ展開できます。
Make副業受注の全体手順はMake副業受注の完全手順・全体戦略はAI副業スタートプランを参照してください。
よくある質問(FAQ)
Q. Notionの無料プランで使えますか?
A. 個人利用・小規模チームであれば無料プランで問題ありません。チームメンバーが多い場合はNotionのPlusプランが必要になることがあります。
Q. Notionのデータベース以外(ページ)にも書き込めますか?
A. Makeの「Create a Page」モジュールで通常のNotionページにも書き込めます。ただし検索・フィルタはデータベースの方が圧倒的に便利です。
Q. スプレッドシートとNotion、どちらで管理すべきですか?
A. 既にGoogle Workspaceをメインで使っているチームにはスプレッドシート、Notionをすでに使っているチームにはNotionを提案するのが受け入れられやすいです。
Q. Notionの日本語APIに対応していますか?
A. Notion APIは日本語テキストを問題なく扱えます。プロパティ名・内容ともに日本語OKです。
出典(最新は各公式で確認):Notion API公式ドキュメント / Make Notion連携ドキュメント。本記事は2026年6月時点の情報です。