この記事で分かること:Make.comがGmailの新着メールを検知し、ChatGPTが3行要約を自動生成してLINEに届ける仕組みの作り方。重要メールを外出中でもスマホで即確認できます。プログラミング不要・ノーコードで完結します。
所要時間の目安:読了10分+実作業30〜45分。前回の問い合わせ通知記事でLINEとMakeを接続済みの方は20分以内に完成します。本記事の情報は2026年6月時点です。
目次
- 完成物と活用シーン
- 必要なもの(比較表)
- STEP 1 ― Gmail → Make の接続
- STEP 2 ― フィルタで対象メールを絞る
- STEP 3 ― ChatGPTで要約文を自動生成する
- STEP 4 ― LINE APIで通知を送る
- テスト実行と確認チェックリスト
- 精度を上げる設定のコツ
- 副業・受注への応用
- よくある質問(FAQ)
完成物と活用シーン
この仕組みが完成すると:Gmailに新着メール着信 → Makeが自動検知 → ChatGPTが3行要約を作成 → LINEに即時通知、という流れが完全自動で動きます。
- 活用シーン①:取引先からの重要メールをLINEで即確認(外出中・移動中も見落としなし)
- 活用シーン②:問い合わせメールの内容をスマホで素早く把握して優先度判断
- 活用シーン③:クライアントのGmail管理を自動化して納品する副業案件
前回のMake×LINE記事の応用編です。LINEとMakeの接続が済んでいれば、今回はGmailとOpenAIモジュールを追加するだけで完成します。Make自動化レシピの全体像はMake自動化レシピ10選も参照してください。
必要なもの(比較表)
| ツール | 用途 | 費用 | 準備の難易度 |
|---|---|---|---|
| Googleアカウント(Gmail) | メール監視のトリガー源 | 無料 | ★☆☆(既存で可) |
| Make.com | 自動化の中心 | 無料プランあり | ★★☆ |
| LINE公式アカウント + Messaging API | 通知の受け取り先 | 無料 | ★★★(前回記事参照) |
| OpenAI API | メール自動要約(任意) | 従量課金(0.1円/回以下が目安) | ★★☆(APIキー発行のみ) |
LINE公式アカウントとMessaging APIの設定手順は前回記事のSTEP 1を参照してください。
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STEP 1 ― Gmail → Make の接続
- Makeダッシュボードで「Create a new scenario」→ 最初の「+」をクリック。
- 「Gmail」と検索 → 「Watch Emails(新着メールを監視)」を選択。
- 「Add a connection」でGmailアカウントを接続(Googleの認証画面が表示されます)。
- 以下の設定を入力する:
| 項目 | 推奨設定 | 説明 |
|---|---|---|
| Folder | INBOX | 監視するフォルダ。Gmailのラベル名をそのまま入力可(例:副業連絡) |
| Criteria | All email | 全メール対象(後でフィルタを追加して絞れます) |
| Mark email as read | No | Yesにすると既読処理も自動化できます |
| Maximum number of emails | 5 | 1回の実行で処理する最大件数。まずは小さく設定 |
ポイント:「重要メール」だけ通知したい場合は、Folderに IMPORTANT(Gmailの重要フォルダ)または自分で作ったラベル名を指定します。
STEP 2 ― フィルタで対象メールを絞る
全メールに通知が来ると過多になります。Gmailモジュールの後にMakeのフィルタを追加して絞り込みましょう。
- Gmailモジュールと次のモジュールの間の「レンチアイコン」→「Set up a filter」をクリック。
- 目的に合わせて条件を設定する:
| 目的 | フィルタ条件 | 値 |
|---|---|---|
| 短い自動返信メールを除外 | Body Text Length › greater than | 100 |
| noreplyアドレスを除外 | Sender email › does not contain | noreply |
| 特定ドメインのみ通知 | Sender email › contains | example.com |
フィルタなしでも動作しますが、受信件数が多い場合は必ず設定を追加することをおすすめします。
STEP 3 ― ChatGPTで要約文を自動生成する
- Gmailモジュールまたはフィルタのあとにある「+」→ 「OpenAI(ChatGPT, Whisper, DALL-E)」→「Create a Completion」を選択。
- OpenAI APIキーで接続。モデルは
gpt-4o-mini(コスト最小・日本語対応)を選択。 - 「Messages」→ Role:
userで以下のプロンプトを入力し、各フィールドをGmailモジュールからマッピングする:
以下のメールを日本語で3行以内に要約してください。重要なアクション(返信期限・確認事項・承認依頼)がある場合は冒頭に【要アクション】と明記してください。返信文案は不要です。
件名:(GmailモジュールのSubjectをマッピング)
本文:(GmailモジュールのBody Plain Textをマッピング)
重要:メール本文は長くなりがちです。Make の「Text」モジュールで先頭1000文字だけ切り取るか、Body Plain Text フィールドを選ぶと APIコストを抑えられます。
ChatGPTのプロンプト例はChatGPT仕事プロンプト集も参考にどうぞ。
STEP 4 ― LINE APIで通知を送る
前回記事のSTEP 4と同じHTTPモジュールを使います。設定(URL・ヘッダー)はそのまま流用できます。
- OpenAIモジュールの「+」→「HTTP」→「Make a Request」を追加。
- URL・Method・Headersは前回記事の設定と同じ。
- 「Request content(Body)」を以下のように組み立てる(USER_IDを自分のLINEユーザーIDに変更):
{
"to": "USER_IDをここに貼る",
"messages": [
{
"type": "text",
"text": "📧【新着メール要約】\n件名:(Subjectをマッピング)\n差出人:(Sender emailをマッピング)\n\n【要約】\n(OpenAIの出力をマッピング)"
}
]
}
ChatGPTなしの場合:OpenAIモジュールをスキップして「件名+差出人だけ通知」でも十分実用的です。まずこの形でテストして、後からAI要約を追加するのがおすすめです。
テスト実行と確認チェックリスト
テスト手順
- 別のメールアドレスから自分のGmailにテストメールを送信する。
- Makeのシナリオ画面で「Run once」をクリック。
- Gmailモジュールが新着メールを検出しているか確認(緑チェック)。
- OpenAIモジュールが要約を生成しているか確認。
- LINEスマホアプリに通知が届いているか確認。
完成チェックリスト
- Gmailの新着メールをMakeが検知できている
- フィルタで不要なメール(自動返信・noreply等)を除外できている
- ChatGPTが日本語で3行要約を生成している
- LINE通知に件名・差出人・要約の3点が表示されている
- シナリオの定期実行スケジュールをオンにした(本番運用時)
よくある詰まりどころ
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| Gmailが「No data」 | 未読メールがない | 別アドレスからテストメールを送ってRun once |
| 本文が空で届く | HTMLメールのみ取得している | 「Body Plain Text」フィールドを使う |
| 要約が英語になる | プロンプトに「日本語で」が抜けている | プロンプトの冒頭に「日本語で」を明記 |
| 通知が多すぎる | フィルタが未設定 | STEP 2のフィルタを追加する |
精度を上げる設定のコツ
- Gmail側でラベルを活用:「重要クライアント」ラベルを作り、Make側でそのラベルだけ監視すると通知過多を防げます。
- 本文を切り詰める:Body Plain Textの先頭1000文字だけをOpenAIに渡すとAPIコスト削減になります。
- プロンプトを業種に合わせる:「あなたはウェブ制作会社のスタッフです」などの文脈を加えると要約精度が上がります。
- 差出人でフィルタ:特定クライアントだけ通知する場合は「Sender email contains [ドメイン]」を設定します。
副業・受注への応用
「メールを全部見る時間がない」という経営者・個人事業主は多く、Gmail要約通知はそのまま受注できるソリューションです。
- 受注単価の目安:Gmail要約通知のみで実働5〜8時間、2〜4万円が目安(月額保守別・収益保証ではありません)
- アップセル提案:「要約の次は自動返信案まで作りますか?」と返信案自動生成へ展開できます。
- セット提案:Gmail要約+問い合わせフォーム通知をセットで提案すると単価が上がります。
Make自動化の受注・副業戦略の全体像はAI副業ガイドとAI副業スタートプランを参照してください。すぐ使える他のMakeシナリオはMake自動化レシピ10選でまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q. 全受信メールに通知が来すぎて困ります。
A. STEP 2のフィルタを追加してください。Gmail側で専用ラベルを作り、Make側でそのラベルだけ監視するのが最もシンプルです。
Q. 添付ファイルの内容も要約できますか?
A. PDFなら「PDF」モジュールでテキスト抽出してから渡す方法があります。設定が複雑になるため、まずメール本文の要約から始めることをおすすめします。
Q. Gmailの代わりにOutlookでも使えますか?
A. はい。MakeはOutlook(Microsoft 365)にも対応しています。Gmail部分のモジュールを変えるだけで同じ構成が使えます。
Q. Makeの無料プランで動きますか?
A. 動きます。ただし実行間隔が長くなるため、リアルタイム性が重要な案件には有料プランが現実的です。詳しくはMake入門記事の料金表を参照。
Q. OpenAI APIを使わず要約だけ省略できますか?
A. はい。OpenAIモジュールをスキップして「件名+差出人のみ通知」の構成でも十分実用的で、コストがかかりません。
出典(最新は各公式で確認):Make Gmail連携ドキュメント / LINE Messaging API公式 / OpenAI Platform。本記事は2026年6月時点の情報です。