この記事で分かること:Make.comの自動化スキルを副業として受注・納品・保守契約する具体的な手順。「何から始めればいいか」「いくら請求すればいいか」「どこで案件を探すか」を一通り解説します。
所要時間の目安:読了15分。前提:Make入門を読んで基本操作ができる状態、またはレシピ10選の★☆☆を1本動かした経験があること。収益は目安であり保証するものではありません。情報は2026年6月時点です。
目次
- 副業としてのMake自動化:完成イメージ
- 市場と単価の実態(比較表)
- 受注前の準備(ポートフォリオ・提案文の型)
- 案件の探し方(比較表)
- 提案・ヒアリング・見積のコツ
- 制作の進め方(STEP別)
- 納品・保守契約のひな型
- 単価を上げる3つのステップ
- 次のアクション
- よくある質問(FAQ)
副業としてのMake自動化:完成イメージ
この記事の「完成物」は「初回受注を完了し、次の案件に向けた見積テンプレと提案文が手元にある状態」です。具体的には:
- クラウドソーシングや知人紹介で最初の1案件を受注・納品できる
- 再現性のある提案文テンプレと見積ひな型を持っている
- 保守料を継続収入として得る契約の型を持っている
Make自動化の副業は「作れる」「動く」「クライアントが使い続ける」の3段階が揃って初めて安定します。スキル習得はMake入門・レシピ10選で済ませてから本記事に戻ってください。
市場と単価の実態(比較表)
以下は2026年6月時点のクラウドソーシング・直営業・紹介案件を調査した単価の目安です。実際の受注額は難易度・クライアントの規模・交渉力によって大きく変わります。
| 案件タイプ | 単価目安 | 作業時間目安 | 難易度 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 問い合わせ通知(フォーム→LINE) | 2〜4万円 | 5〜8h | ★☆☆ | 最初の1本に最適・提案しやすい |
| Gmail要約→LINE通知 | 3〜5万円 | 6〜10h | ★★☆ | 経営者ニーズが高い |
| 複数フォーム+スプレッドシート管理 | 3〜6万円 | 8〜15h | ★★☆ | 中小企業・士業向けに刺さる |
| SNS自動投稿+月次レポート | 5〜10万円 | 15〜25h | ★★★ | コンテンツ運用代行と組み合わせ可 |
| 保守(月額継続) | 5千〜2万円/月 | 1〜3h/月 | — | 収益の安定化に最重要 |
重要:上記はあくまで参考値であり、収益を保証するものではありません。クラウドソーシングでは相場が下がる傾向があり、直営業・紹介案件では上がる傾向があります。
受注前の準備(ポートフォリオ・提案文の型)
1. 動くデモシナリオを1本作る
「作れます」より「動いています」の方が圧倒的に受注率が上がります。問い合わせ通知ボットかGmail要約→LINE通知のどちらかを自分のアカウントで実際に動かし、動作確認済みのスクリーンショットを用意しておきましょう。
2. Make.comアカウントをCoreプランに
複数クライアントのシナリオを同時に管理するにはCoreプラン以上が必要です。受注が決まったタイミングでアップグレードしても構いません。Make.com(無料で始める)(本リンクはアフィリエイトリンクです)
3. 提案文の型を用意する
クラウドソーシングや直営業では「提案文の型」があると提案速度が格段に上がります。以下がひな型です:
はじめまして、[あなたの名前]と申します。ノーコード自動化ツール「Make.com」を使った業務効率化を専門としています。
貴社の[課題・ニーズ]について、[具体的な解決策]を提案できます。例えば[問い合わせフォーム/Gmail受信など]をトリガーに[LINE/メール/スプレッドシートへの自動通知・記録]を設定することで、[担当者の確認作業]を自動化できます。
まずは無料でヒアリングさせてください。所要時間は30分以内です。
案件の探し方(比較表)
| 方法 | 難易度 | 単価水準 | 最初に使うべきか |
|---|---|---|---|
| クラウドワークス | ★☆☆ | 低〜中 | ◎ 最初の1本はここ。実績作りが優先 |
| ランサーズ | ★☆☆ | 低〜中 | ◎ クラウドワークスと並行OK |
| ココナラ | ★☆☆ | 低〜中 | ○ 出品型。待ちの姿勢になるため補助的に |
| 知人・SNS経由の紹介 | ★★☆ | 中〜高 | ◎ 2〜3本実績が出たら積極的に |
| 直営業(士業・中小企業) | ★★★ | 高 | △ 実績3本以上になってから |
最短戦略:まずクラウドワークスで「Make 自動化」「Zapier 自動化」「ノーコード 自動化」のキーワードで募集を探す。実績ゼロの場合は相場より20〜30%低い価格で1本目を取りにいくのが現実的です(実績評価が次の単価に直結します)。
提案・ヒアリング・見積のコツ
ヒアリング時に必ず確認する5点
- 現在の業務フロー:どこで何をやっているか(ツール名・手順)
- ボトルネック:特に時間がかかっている・ミスが多い作業はどこか
- 使いたいツール:Gmail / Googleフォーム / LINEの利用状況
- 通知の受け手:誰が(オーナー本人かスタッフか)どのデバイスで受け取るか
- 予算感:「月いくら節約できたらOKか」で逆算するのが説得しやすい
見積ひな型
| 項目 | 内容 | 単価目安 |
|---|---|---|
| 初期構築費 | シナリオ設計・テスト・納品 | 2〜8万円(難易度による) |
| 動作確認・マニュアル | 操作説明書PDF1〜2ページ | 5千〜1万円 |
| 月額保守 | API変更対応・軽微な修正・動作確認 | 5千〜1.5万円/月 |
ポイント:保守料は「動き続ける保証」として必ず提案します。クライアント側も「壊れたときどうする?」という不安があるため、月額保守があると契約率が上がります。
制作の進め方(STEP別)
- 要件定義:ヒアリング内容をもとにフロー図(紙やFigJam)を書いてクライアントに確認する。「何が来たら・何をして・どこに届けるか」を一行で書けるまで整理する。
- 自分のアカウントで試作:本番のクライアントデータを使う前に自分のGmail/Googleフォームでテスト。フィルタ・エラーハンドリングをここで磨く。
- クライアント環境に移植:クライアントのGmail・GASフォーム等に接続変更。クライアントのLINE公式アカウントのChannel access tokenを使う。
- テスト・確認:クライアントと画面共有でテスト送信を一緒に確認する。「動いた」という体験を共有することが次の紹介・保守契約に繋がります。
- 引き渡し:Make画面のスクリーンショット付きの簡単なマニュアルを渡す。Makeアカウントの管理はクライアント自身か・自分が管理するかを事前に決めておく。
注意:クライアントのGoogleアカウントに接続する場合、OAuth認証を使うためクライアントの作業(許可ボタンのクリック)が1〜2回必要です。事前に説明しておくとスムーズです。
納品・保守契約のひな型
納品時に渡すもの
- Makeシナリオのスクリーンショット(全モジュールが見えるもの)
- 簡易マニュアルPDF(「止まったときの確認方法」「問い合わせ先」を明記)
- テスト実行の動作確認ログ(Make履歴のスクリーンショット)
保守契約のポイント
| 項目 | 推奨内容 |
|---|---|
| 契約期間 | 最初は3ヶ月〜6ヶ月(更新制) |
| 対応範囲 | API変更対応・軽微な設定変更・月1回の動作確認 |
| 対応外の明記 | 新機能追加・他ツール連携は別途見積 |
| 連絡方法 | LINEまたはメール・返答は翌営業日以内 |
| 解約 | 1ヶ月前通知 |
保守契約は毎月自動で入る継続収益になります。初期費用を少し下げてでも保守を取りにいく判断が長期的に有利なことが多いです。
単価を上げる3つのステップ
単価アップのロードマップです。急がず段階的に実績を積むのが安定への近道です(あくまで目安)。
- ステップ1(最初の2〜3本):単価より実績を優先。レビュー・口コミが次の案件を生む。料金は相場の80%程度でも問題なし。
- ステップ2(4〜6本目):実績をもとに「◯件の自動化構築実績」と明示し、相場水準に戻す。保守継続率・クライアントの声を提案文に加える。
- ステップ3(7本目以降):「セット提案」でアップセル。問い合わせ通知→Gmail要約→月次レポートをセット価格で提案する。保守顧客が増えると紹介案件が自然に増えます。
Make以外のAI副業スキルと組み合わせた全体戦略はAI副業ガイドとAI副業スタートプランを参照してください。
次のアクション
今すぐできることを優先順で並べます。
- 問い合わせ通知ボットを自分のアカウントで動かして「動作確認済みスクリーンショット」を撮る(ポートフォリオ第1号)
- クラウドワークスに登録し「Make 自動化」「ノーコード 自動化」で検索して提案できそうな案件を3件bookmarkする
- 上記のヒアリング5点と提案文ひな型をコピーして自分用に編集しておく
- MakeのCoreプランへの移行タイミングを決めておく(初受注決定後でもOK)
よくある質問(FAQ)
Q. Make自動化だけで副業として稼げますか?
A. 自動化単体で月5〜10万円(目安)を継続するには実績と保守顧客が必要です。最初は1〜2本のスポット受注から始め、保守契約を積み上げる形が安定への近道です。収益は保証できません。
Q. 競合が多くて差別化できません。
A. 「業種特化」が最も効きます。美容室・整体院・士業など特定業種の課題に絞ると「同じ業種を3件やってきました」という実績が強い差別化になります。
Q. クライアントのアカウントで作業するのが怖いです。
A. クライアントのアカウントに入るのではなく、Makeからクライアントが持つGoogleアカウントをOAuth接続する形が基本です。パスワードを共有してもらう必要はありません。
Q. トラブル(シナリオが止まる等)が起きたとき責任は?
A. 契約書に「動作保証範囲(Make側のAPI仕様変更は免責)」を明記しておくと安心です。口約束ではなくメール等に残す習慣をつけましょう。
Q. Makeを知らないクライアントにどう説明しますか?
A. 「ノーコードの自動化ツールで、フォームに入力が来たら自動でLINEに届けるシステムです」と完成物ベースで説明するのが最もわかりやすいです。ツール名よりも「何が自動になるか」で話しましょう。
本記事の情報は2026年6月時点です。クラウドソーシングの相場・Makeの料金は変動します。収益は目安であり保証するものではありません。